古くなった家電を処分したいけれど、「家電リサイクルってどうやるの?」「費用や手続きが面倒そうで不安…」と悩んでいませんか。
実は、家電リサイクルには決まった流れがあり、初心者でもポイントを押さえればスムーズに処分できます。
本記事では、家電リサイクルのやり方を初心者でも迷わず実践できるように、具体的な5つの方法をわかりやすく解説します。
自治体の回収方法や家電量販店への持ち込み、回収業者の利用など、それぞれの特徴や注意点も整理しているので、あなたに合った最適な方法が見つかるはずです。

家電リサイクルとは?初心者が知っておくべき基本知識
家電リサイクルは、特定の家庭用電気機器から有用な部品や材料を再利用して廃棄物を減らし、資源を有効活用する仕組みです。
これは法律(特定家庭用機器再商品化法、通称:家電リサイクル法)で定められております。経済産業省
リサイクルが必要な対象家電4品目とは?
家電リサイクル法で決められているのは、次の4つです。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
これらを処分するときは、必ずリサイクル料金を支払う必要があります。
リサイクル料金の目安
- エアコン:990円〜
- テレビ(小):1,870円〜、テレビ(大):2,970円〜
- 冷蔵庫(小):3,740円〜、冷蔵庫(大):4,730円〜
- 洗濯機・衣類乾燥機:2,530円〜
※メーカーによって料金が異なります ※これに加えて収集運搬料(1,000円〜3,000円程度)がかかります
方法1:購入した家電量販店に引き取ってもらう
買ったお店に連絡して引き取ってもらう方法です。
お店がリサイクル券の購入から収集運搬の手配まで、すべて代行してくれます。「何をどうすればいいか分からない」という初心者の方には、いちばん安心な方法ですね。
費用の目安:
- リサイクル料金:990円〜4,730円(品目による)
- 収集運搬料:1,500円〜3,000円(店舗による)
- 合計:2,500円〜7,500円程度
店舗によっては「持ち込みのみ対応」というケースもあります。出張回収してくれるか、費用はいくらか、事前に電話で確認しておきましょう。
方法2:買い替えのときに店舗で回収してもらう
新しい家電を買うなら、この方法がいちばんスムーズです。
配送のときに古い家電を持って帰ってもらえるので、一度で完了します。大型家電量販店なら、ほぼどこでも対応してくれますよ。
費用の目安:
- リサイクル料金:990円〜4,730円
- 収集運搬料:1,000円〜2,500円(購入店による)
- 合計:2,000円〜7,000円程度
買い替え時の引き取りは、収集運搬料が少し安くなることも多いです。購入時に「古い家電の引き取り費用も含めて」と確認すると、トータルの費用が把握できて安心です。

方法3:自分でリサイクル券を購入して指定引取場所へ持ち込む
自分でリサイクル券を郵便局で購入して、メーカーが指定する引取場所に直接持ち込む方法です。
全国に約380か所ある指定引取場所に、家電とリサイクル券を持っていけばOK。自分で運ぶ分、収集運搬料がかかりません。

費用の目安:
- リサイクル料金:990円〜4,730円のみ
- 合計:990円〜4,730円
いちばん費用を抑えられる方法ですが、リサイクル券の書き方や引取場所の確認など、すべて自分でやる必要があります。時間と手間をかけられる人向けですね。
郵便局でリサイクル券を買うときは、家電のメーカー名と**サイズ(画面サイズや容量)**を確認しておくとスムーズです。指定引取場所は「家電リサイクル券センター」のサイトで検索できます。
方法4:指定の回収業者に依頼する
「重くて運べない」「マンションの高層階で搬出が大変」そんなときは、回収業者に来てもらいましょう。
市区町村が案内している許可業者や、メーカー指定の回収業者に連絡すれば、自宅まで引き取りに来てくれます。搬出作業もプロがやってくれるので、安心して任せられます。
費用の目安:
- リサイクル料金:990円〜4,730円
- 収集運搬料:2,000円〜4,000円(業者・地域による)
- 合計:3,000円〜8,500円程度
ここで注意したいのが無許可の業者です。「無料回収します」とトラックで巡回している業者は、あとから高額請求されるトラブルが実際に起きています。必ず、市区町村や家電量販店が紹介する正規の業者を選んでください。
方法5:リサイクルショップで買取・引取してもらう
まだ使える状態なら、リサイクルショップに買い取ってもらう方法もあります。
製造から5年以内、動作に問題なし、目立つ傷や汚れがない。こういった条件を満たせば、買い取ってもらえる可能性があります。
お金がかかるどころか、逆にお金がもらえるかもしれません。
費用の目安:
- 買取成立の場合:数百円〜数万円もらえる
- 引取のみの場合:1,000円〜5,000円程度(店舗による)
- 状態が良ければ費用ゼロ or プラスになる可能性も
ただし、買取不可の場合は「引取料金」が発生します。この場合、お店がリサイクル券の手続きや運搬を代行してくれますが、通常の処分より少し高くなることも。
大手リサイクルショップでは出張査定も対応しているので、「値段がつくか分からない」という場合は、まず査定を依頼してみるのもアリです。製造年月日や型番を伝えると、電話でおおよその査定額を教えてくれるお店もありますよ。
どの方法を選べばいい?それぞれのメリット・デメリット
費用と手間のバランスで選ぶのがポイントです。

- 店舗引取・買い替え回収→ 手続き簡単。費用は中くらい
- 自分で券購入&持ち込み→ いちばん安い。手間と知識が必要
- 指定業者に依頼→ 搬出も任せられて楽。費用は高め
- リサイクルショップ→ お金になる可能性あり。状態が良い家電限定
「とにかく楽に処分したい」なら店舗や業者に任せる。「少しでも安くしたい」なら自分で持ち込む。「まだ使える家電」ならリサイクルショップに相談。自分の状況に合わせて選んでくださいね。
家電リサイクルを利用する際のポイント
処分するときに気をつけたいことを、いくつかお伝えします。
不法投棄や違法回収業者に注意!
「無料で回収します」とトラックで回っている業者、見たことありませんか?
こういった業者に渡すのは絶対にNGです。無許可の業者だと、あとから高額な料金を請求されたり、不法投棄されて環境汚染につながったりします。最悪の場合、依頼したあなた自身が罰せられることも。
回収を依頼するときは、必ず次のいずれかを選んでください。
- 家電量販店や購入店
- 市区町村が案内している許可業者
- メーカー指定の回収業者
「許可証を持っているか」を確認するだけで、トラブルは防げます。
事前に確認しておくべき書類や手続き
リサイクル券の手続き、初めてだと少し戸惑うかもしれません。
郵便局でリサイクル券を買うときは、次の情報が必要です。
- 家電のメーカー名
- 品目(テレビ、冷蔵庫など)
- サイズや容量(テレビの画面サイズ、冷蔵庫の容量など)
これらを事前にメモしておくと、窓口でスムーズに手続きできます。
ネットでリサイクル券を事前購入できる?
一部の自治体や家電量販店では、オンラインで回収予約ができるようになっています。
ネットで予約しておけば、当日の手続きがスムーズ。わざわざ郵便局に行く手間も省けます。
ただし、リサイクル券そのものは郵便局での購入が基本です。「ネットで全部完結」というわけにはいきませんが、回収日の予約だけでもオンラインでできると便利ですよね。
お住まいの自治体や購入店のサイトで、オンライン対応しているか確認してみてください。
エコ家電への買い替えで補助金を活用する
省エネ家電に買い替えると、自治体から補助金がもらえることがあります。
金額は自治体によって違いますが、数千円〜数万円の補助が出るケースも。処分費用と相殺できたら、実質的な負担はグッと減りますよね。
補助金の情報は、お住まいの市区町村のホームページに載っています。「(市区町村名) 省エネ家電 補助金」で検索してみてください。申請期限や予算上限があることも多いので、買い替えを考えているなら早めにチェックするのがおすすめです。
まとめ|初心者でも安心してできる家電リサイクル
家電リサイクルは、やり方さえ分かれば難しくありません。
まず確認すること:
- 処分したい家電が4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)に該当するか
- メーカー名とサイズ・容量
5つの方法から選ぶ:
- 購入した店舗に引き取ってもらう
- 買い替え時に回収してもらう
- 自分でリサイクル券を買って持ち込む
- 指定の回収業者に依頼する
- リサイクルショップで買取・引取してもらう
費用を抑えるポイント:
- 買い替えと同時に引き取ってもらう
- 自分で運べるなら持ち込む
- 状態が良ければ買取査定に出す
絶対に避けること:
- 無許可業者への依頼
- 不法投棄
この記事で紹介した方法を使えば、初めてでも安全に、そして無駄な費用をかけずに家電を処分できます。あなたの状況に合った方法を選んで、スムーズに手続きを進めてくださいね。

コメント