ドラム式vs縦型洗濯機 徹底比較!結局どっちがお得?パート①

洗濯機

洗濯機選びで15万円損してませんか?

毎日使う洗濯機だからこそ、本体価格だけで選ぶのは危険です。実際にパナソニックの公式データで計算したところ、使い方次第で10年間のランニングコストに18万円もの差が生まれることが判明しました。

「ドラム式は高い」は思い込み?
→ 乾燥機能を月30回使えば、8.3年で元が取れます

「縦型の方が電気代が安い」は間違い?
→ 洗濯時の電気代は実はほぼ同額です(803円 vs 803円)

この記事では、感覚ではなくメーカー公式の正確なデータを基に、あなたの生活スタイルに合った最適な選択をサポートします。購入前に知らないと絶対に後悔する重要な情報をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください

ドラム式と縦型洗濯機の基本的な違いとは?

洗濯機選びで多くの方が迷うのが、ドラム式と縦型どちらにするかという点です。見た目の違いは明らかですが、実際の性能や使い勝手にはどのような差があるのか徹底的に調べ上げました。

まず根本的な構造の違いから説明すると、ドラム式は洗濯槽が横向きに設置されており、衣類を上から下へ落とす「たたき洗い」が基本となります。一方、縦型は洗濯槽が縦向きで、水流によって衣類を回転させる「もみ洗い」が中心です。

出典:シャープ公式サイト

この構造の違いが、後述する洗浄力や節水性能、さらには乾燥機能の性能にも大きく影響してくるのです。どちらが優れているということではなく、それぞれに明確な特徴があるため、ご自身のライフスタイルに合った選択が重要になります。

洗浄方式の違いが洗い上がりに与える影響

ドラム式の「たたき洗い」の特徴

ドラム式洗濯機の最大の特徴は、重力を利用した「たたき洗い」にあります。洗濯槽が回転することで衣類が持ち上げられ、上から下へ落下する際の衝撃で汚れを落とします。この洗浄方式には以下のようなメリットがあります。

皮脂汚れに効果的 たたき洗いは繊維の奥に入り込んだ皮脂汚れや化粧品汚れに対して高い効果を発揮します。

衣類の傷みが少ない 衣類同士の摩擦が縦型に比べて少ないため、デリケートな素材でも安心して洗えます。特にニット類やレース素材の衣類を頻繁に洗う方には大きなメリットです。

節水性能が高い 少ない水量で効率的に洗浄できるため、水道代の節約につながります。平均的な使用で縦型の約6割程度の水量で済むケースが多いです。

縦型の「もみ洗い」の特徴

縦型洗濯機は水流によって衣類を回転させ、衣類同士をこすり合わせる「もみ洗い」で汚れを落とします。この方式の特徴は以下の通りです。

泥汚れに強い もみ洗いの物理的な力は、泥汚れや食べこぼしなどの固形汚れに対して絶大な効果を発揮します。子育て世帯や運動をされる方の衣類には、縦型が向いているケースが多いです。

設置スペースと使い勝手の実際

ドラム式の設置条件とメリット・デメリット

必要な設置スペース ドラム式洗濯機を設置する際は、本体サイズに加えて扉の開閉スペースを考慮する必要があります。一般的な10kgモデルの場合、ドラム式洗濯機の多くは、一般的な防水パン(外寸640×640 mm/内寸幅590 mm以上)であれば設置できますが、そこに扉開閉時はさらに50cm程度の余裕が必要です。(パナソニックのNA-LX129Dとかは壁から1225mmあれば大丈夫です)

右開き・左開きの選択 多くのドラム式では扉の開く方向を選択できます。洗面所のレイアウトに合わせて選べるのは大きなメリットですが、購入前に必ず確認しておきましょう。

縦型の設置条件とメリット・デメリット

コンパクトな設置面積 縦型洗濯機の最大のメリットは、設置面積の小ささです。7kgモデルでも幅55cm×奥行き55cm程度で済むため、限られたスペースでも設置しやすいのが特徴です。

上開きの利点と注意点 蓋が上に開くため、横幅を気にせず設置できる反面、上部に棚がある場合は十分な開閉スペースの確保が必要です。また、洗濯中でも蓋を開けて衣類を追加できるのは日常使いで便利です。

水栓の位置 縦型は給水ホースが本体後部から出るため、水栓の位置によっては設置時に工夫が必要な場合があります。購入前に設置予定場所の水栓位置を確認しておくことをお勧めします。

洗濯物の取り出しやすさ 深い洗濯槽の底から洗濯物を取り出すため、身長の低い方や腰に不安がある方には負担となる場合があります。一方で、洗濯中の様子を上から確認できるのは安心感があります。

各メーカー機種のおおよその本体価格

洗濯機選びで最も気になるのが価格ですが、本体価格だけを見ても各メーカそれぞれ多種多様な機種があるので実際の購入では、自分にあったコスト、機能を容量を選ぶといいと思います。

次は各メーカーの本体価格をおおよそで比較しました。

人気メーカー別価格帯一覧表

ドラム式洗濯機の価格帯

パナソニック(Panasonic)(おおよその価格です)

  • エントリーモデル(7-8kg):15万円~20万円
  • スタンダードモデル(10-11kg):25万円~35万円
  • プレミアムモデル(12kg以上):40万円~60万円

パナソニックの特徴は「泡洗浄」と「ナノイーX」による除菌・消臭機能です。特に上位機種の「LXシリーズ」は洗剤自動投入機能も充実しており、忙しい共働き世帯から高い評価を得ています。また他の記事に書いたこともありますが我が家では、NALX125を愛用しております。

日立(HITACHI)

  • エントリーモデル(7-8kg):12万円~18万円
  • スタンダードモデル(10-11kg):20万円~30万円
  • プレミアムモデル(12kg以上):35万円~50万円

日立の「ビッグドラム」シリーズは、他社より比較的リーズナブルな価格設定が魅力です。「風アイロン」機能による乾燥仕上がりの良さに定評があります。

東芝(TOSHIBA)

  • エントリーモデル(7-8kg):13万円~19万円
  • スタンダードモデル(10-11kg):22万円~32万円
  • プレミアムモデル(12kg以上):38万円~55万円

東芝の「ZABOON」シリーズは、ウルトラファインバブル洗浄が特徴です。微細な泡による洗浄力の高さは、皮脂汚れの多い男性の衣類に特に効果的です。

ランニングコストで見る10年使用時の総額シミュレーション

毎日使う洗濯機では10年間のランニングコストが家計に与える影響は深刻です。「安い縦型を買ったけど、結局ドラム式の方がお得だった」という後悔を避けるため、パナソニック公式データを基に徹底的にシミュレーションしてみました。

結論から言うと、パナソニック公式データによると、ドラム式洗濯機(NA-LX129DL)の1回あたりコストは約24.2円、縦型洗濯機(NA-FA12V5)では約39.2円となり、1回あたり約15円の差が生まれます。これが10年間続くとどの程度の違いになるのか、公式データを基に計算していきましょう。

水道代・電気代の年間差額を計算してみた

算出基準

  • 電力料金:31円/kWh(税込)[全国家庭電気製品公正取引協議会調べ。2022年7月改定]
  • 水道料金・下水道使用料:262円/m³(税込)[一般社団法人 日本電機工業会調べ。2023年7月現在]
  • 使用頻度:1日1回(年間365回)の洗濯を想定

ドラム式洗濯機(NA-LX129DL)の詳細コスト

電気代(洗濯時)

  • 消費電力量:約68Wh
  • 1回あたり電気代:約2.2円
  • 年間電気代:2.2円 × 365回 = 約803円

水道代(洗濯時)

  • 標準使用水量:約83L
  • 1回あたり水道代:約22円
  • 年間水道代:22円 × 365回 = 約8,030円

洗濯のみ年間合計:803円 + 8,030円 = 約8,833円

縦型洗濯機(NA-FA12V5)の詳細コスト

電気代(洗濯時)

  • 消費電力量:約70Wh
  • 1回あたり電気代:約2.2円
  • 年間電気代:2.2円 × 365回 = 約803円

水道代(洗濯時)

  • 標準使用水量:約139L
  • 1回あたり水道代:約37円
  • 年間水道代:37円 × 365回 = 約13,505円

洗濯のみ年間合計:803円 + 13,505円 = 約14,308円

意外な発見:電気代は同じ、水道代で大差

パナソニックの同容量機種比較で驚くべき事実が明らかになりました。洗濯時の電気代はドラム式・縦型ともに約2.2円でほぼ同じです。大きな違いは水の使用量にあり、ドラム式は約83L、縦型は約139Lと、縦型の方が約1.7倍も多くの水を使用します。

年間の水道代差額

  • 13,505円 – 8,030円 = 約5,475円
  • 10年間では:5,475円 × 10年 = 約54,750円

乾燥機能使用時のコスト差

乾燥機能を使用する場合、両者の差はさらに顕著になります

ドラム式(おまかせコース・標準乾燥6kg時)

  • 消費電力量:890Wh
  • 1回あたり乾燥込み電気代:約28円
  • 月30回使用:28円 × 30回 = 840円/月
  • 年間乾燥込み電気代:約10,080円

縦型(ヒーター乾燥想定) 一般的な縦型乾燥機能付きモデルの場合:

  • 1回あたり乾燥込み電気代:約63円
  • 月30回使用:63円 × 30回 = 1,890円/月
  • 年間乾燥込み電気代:約22,680円

10年間の総ランニングコスト比較表

洗濯のみの場合

洗濯のみの場合

項目ドラム式(年間)縦型(年間)年間差額
電気代803円803円0円
水道代8,030円13,505円5,475円
合計8,833円14,308円5,475円
10年間合計88,330円143,080円54,750円の節約

乾燥機能も使用する場合(月30回)

乾燥機能も使用する場合(月30回)

項目ドラム式(年間)縦型(年間)年間差額
洗濯電気代803円803円0円
乾燥電気代9,277円※21,877円12,600円
水道代8,030円13,505円5,475円
合計18,110円36,185円18,075円
10年間合計181,100円361,850円180,750円の節約

※乾燥電気代:(28円-2.2円)×365回で算出 ※データーはパナソニック公式を参考にしています

今回の分析で明らかになったのは、洗濯時の電気代はほぼ同じで、差が出るのは水道代と乾燥時の電気代という事実です。これは従来の「ドラム式は電気代が安い」という一般的なイメージとは異なる結果で、パナソニックの公式データだからこそ得られた正確な情報と言えるでしょう。

特に水不足が深刻化する地域や、今後水道料金の値上げが予想される中で、ドラム式の節水効果は環境面・経済面の両方で大きなメリットとなります。

次回は実際の使用感や、おすすめ最新モデルなど紹介していきます!

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電化製品が好きすぎて、某量販店の販売員をしていました。
当時は18か月連続で売り上げ1位を達成するなど、家電に関しては詳しいと自負しています

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